「求人募集出しても応募が来ない」は危険信号!エンジニア採用で大逆転した手法とは
「また今月も応募ゼロ」という現実
「エンジニア募集中」の求人を出してから、もう3ヶ月。
応募数はゼロ。あるいは、来たとしても明らかにスキルが合わない人材ばかり。
面接にこぎつけても、「他社の方が条件が良いので」と辞退される。ようやく内定を出しても、入社直前でキャンセル。
「うちは中小企業だから仕方ない」 「大手には勝てないから」 「エンジニアは売り手市場だから」
そう自分に言い聞かせていませんか。
しかし、経営者として冷静に考えてください。エンジニアが採用できない状況は、単なる「採用難」ではありません。それは、あなたの会社の事業継続を脅かす「危険信号」です。
なぜ「採用できない」は危険信号なのか
エンジニアが採用できない状況が続くと、以下のリスクが顕在化します。
1. 既存システムの保守ができなくなる
今いるエンジニアが退職したら、誰がシステムを保守するのでしょうか。属人化したシステムは、担当者がいなくなった瞬間にブラックボックス化します。トラブルが起きても対応できず、事業が止まるリスクがあります。
2. 新規開発・DXが進まない
競合他社がDXを推進する中、自社だけが立ち遅れる。新しいサービスを作りたくても、開発できる人材がいない。市場の変化に対応できず、じわじわと競争力を失っていきます。
3. 既存メンバーが疲弊し、離職の連鎖が起きる
人が足りない分、既存メンバーに負荷がかかります。残業が増え、モチベーションが下がり、やがて退職。すると、さらに人手不足が深刻化する。この負のスパイラルから抜け出せなくなります。
「採用できない」のは本当に市場のせいか
多くの経営者は、エンジニアが採用できない理由を「市場環境」のせいにしています。
確かに、エンジニアの有効求人倍率は高止まりしており、採用が難しいのは事実です。しかし、同じ市場環境でも、エンジニアを採用できている会社はあります。
では、採用できている会社と、できていない会社の違いは何でしょうか。
採用できない会社の典型パターン
私たちが見てきた「エンジニア採用に苦戦する会社」には、共通するパターンがあります。
パターン1:待遇が市場相場とかけ離れている
「うちは中小企業だから、年収は400万が上限」
この考え方では、優秀なエンジニアは振り向きません。エンジニアの市場価値は、企業規模ではなくスキルで決まります。中小企業でも、適切な待遇を提示すれば採用できる可能性があります。
パターン2:「来てくれたら何でもいい」という姿勢
スキル要件が曖昧、あるいは「とにかく誰でもいいから早く欲しい」という姿勢は、候補者に見透かされます。優秀なエンジニアほど、「この会社は自分を本当に必要としているのか」「入社後のキャリアパスは明確か」を見ています。
パターン3:採用プロセスが遅い・古い
書類選考に2週間、面接日程の調整に1週間、内定通知まで1ヶ月。この間に、優秀な候補者は他社に決まってしまいます。また、「履歴書は手書きで」「スーツで面接に来てください」といった旧来のやり方は、エンジニア文化とかけ離れています。
パターン4:エンジニアにとって魅力的な環境がない
古いPCを使い続けている、開発環境が整っていない、リモートワークができない。こうした環境は、エンジニアの生産性と満足度を下げます。「働きたい」と思える環境がなければ、応募は来ません。
発想の転換:「採用」だけが解決策ではない
解決策
ここで、発想を転換してみましょう。
「エンジニアを採用しなければならない」という前提を疑ってみてください。
そもそも、なぜエンジニアが必要なのでしょうか。
- 新しいシステムを開発したい
- 既存システムを保守・改善したい
- DXを推進したい
- IT戦略を立てたい
これらの目的を達成するために、必ずしも正社員を採用する必要はありません。
採用コストの現実を直視する
正社員エンジニアを1名採用するコストを、冷静に計算してみましょう。
採用にかかる直接コスト
| 項目 | 費用(年間) |
|---|---|
| 求人広告費 | 50〜200万円 |
| 人材紹介手数料(年収の30-35%) | 150〜250万円 |
| 採用担当者の人件費 | 50〜100万円 |
| 面接対応の機会損失 | 30〜50万円 |
← 横にスクロールできます →
採用後に発生するコスト
| 項目 | 費用(年間) |
|---|---|
| 年収(500万円の場合) | 500万円 |
| 社会保険料(会社負担分) | 約75万円 |
| 福利厚生費 | 約25万円 |
| 教育・研修費 | 約30万円 |
| PC・ソフトウェア等 | 約30万円 |
← 横にスクロールできます →
合計すると、1名のエンジニアを採用・維持するために、年間700〜900万円のコストがかかります。
しかも、このコストを払っても「採用できない」「早期離職された」というリスクがあるのです。
採用リスクを数値化する
経営者として見過ごせないのは、採用に関するリスクです。
採用失敗のリスク
- 採用活動に半年〜1年かけても、結局採用できないケース
- 採用できても、スキルのミスマッチで戦力にならないケース
- 試用期間中に「合わない」と判断して退職されるケース
早期離職のリスク
IT業界の平均離職率は約12%。採用したエンジニアが1年以内に辞める確率は、決して低くありません。
もし年収500万円のエンジニアが1年で退職したら、採用コスト(約200万円)+年間人件費(約660万円)=約860万円が「無駄」になります。
この「無駄になるかもしれない860万円」を、あなたは毎年賭け続けますか?
エンジニア不足を解決する3つの選択肢
提案
エンジニア不足を解決する方法は、「正社員採用」だけではありません。経営者として、複数の選択肢を検討すべきです。
選択肢1:採用戦略を根本から見直す
もし正社員採用にこだわるなら、従来のやり方を変える必要があります。
待遇の見直し
市場相場を調査し、適切な待遇を設定します。「うちは払えない」ではなく、「その投資に見合う人材をどう活かすか」を考えましょう。
エンジニアに響く求人の作成
「何でもやります」ではなく、具体的な技術スタック、プロジェクト内容、チーム体制を明記します。エンジニアは「自分のスキルがどう活かせるか」を重視します。
採用プロセスのスピードアップ
書類選考は即日、面接は1週間以内、内定は1週間以内に出せる体制を作ります。スピードは採用成功の最重要ファクターです。
エンジニアにとって魅力的な環境整備
最新のPC、自由な開発環境、リモートワーク対応。これらは「コスト」ではなく「投資」です。
選択肢2:外部リソースを活用する
すべてを自社で抱え込む必要はありません。
システム開発会社への外注
大規模な開発プロジェクトは、専門の開発会社に依頼する選択肢があります。
メリット:
- 必要なときに必要な分だけ依頼できる
- 固定費にならない
- 専門性の高いチームに任せられる
デメリット:
- 自社にノウハウが蓄積されない
- コミュニケーションコストがかかる
- 長期的にはコスト高になる可能性
フリーランスエンジニアの活用
プロジェクト単位、あるいは時間単位でフリーランスを活用する方法もあります。
メリット:
- 柔軟な契約形態
- 正社員より迅速に確保できる
- 社会保険等のコストが不要
デメリット:
- 優秀なフリーランスは争奪戦
- 長期的な関係構築が難しい
- 品質のばらつきがある
選択肢3:「自社DX推進部」を月額制で持つ
3つ目の選択肢として、外部パートナーと継続的な関係を構築し、月額制で「自社のDX推進部」を持つという方法があります。
これは、「採用」と「外注」の良いところを組み合わせた、新しいアプローチです。
月額制パートナーシップのメリット
| 項目 | 正社員採用 | プロジェクト外注 | 月額制パートナー |
|---|---|---|---|
| 初期コスト | 高(採用費用) | 中〜高 | 低 |
| 固定費 | 高(人件費) | 変動費 | 月額固定 |
| ノウハウ蓄積 | あり | なし | あり |
| 柔軟性 | 低 | 高 | 中〜高 |
| リスク | 高(離職等) | 中 | 低 |
← 横にスクロールできます →
特に経営者にとって重要なのは、リスクヘッジとコストの予測可能性です。
正社員を採用すると、その人材が期待通りに活躍するかどうかは「賭け」になります。しかも、一度採用すると簡単には辞めてもらえない。うまくいかなかったときのリスクは、すべて会社が負います。
一方、月額制のパートナーシップであれば、最初は小さく始めて、効果を見ながら拡大できます。合わなければ、契約期間終了後に見直せばいい。リスクをコントロールしながら、必要なエンジニアリソースを確保できるのです。
なお、アイカでは月額制で自社にDX推進部を構築するサービスを提供しています。「採用できない」「外注では物足りない」という課題をお持ちの経営者様は、一度ご検討ください。
こんな状況にある経営者様へ
以下のような状況にある場合、ぜひこの記事の内容を参考にしてください。
- 半年以上エンジニアを募集しているが、応募が来ない
- 今いるエンジニアの退職リスクに不安を感じている
- DXを進めたいが、推進できる人材がいない
- 採用コストをこれ以上増やしたくない
- 「とりあえず派遣」で凌いでいるが、根本解決になっていない
なぜ今、判断が必要なのか
エンジニア不足は、今後さらに深刻化します。
経済産業省の調査によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると予測されています。今でさえ採用が難しいのに、この先はもっと厳しくなる。
「そのうち採用できるだろう」と待っていても、状況は良くなりません。
今この瞬間にも、競合他社はエンジニアを確保し、DXを進めています。その差は、時間とともに広がっていきます。
「採用できない」という現状を放置することは、将来の競争力を失うことと同義です。
だからこそ、「採用」以外の選択肢も含めて、今すぐ対策を講じる必要があるのです。
まとめ:「採用」の呪縛から解放されよう
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
「応募が来ない」は危険信号
- エンジニア不足は事業継続リスク
- 既存メンバーの疲弊→離職の連鎖を招く
- 競争力の低下に直結する
採用できない原因を直視する
- 待遇が市場相場とかけ離れている
- 曖昧な要件、遅い採用プロセス
- エンジニアにとって魅力的な環境がない
「採用」だけが解決策ではない
- 正社員採用は高コスト・高リスク
- 外部リソースの活用という選択肢
- 月額制パートナーシップでリスクヘッジ
経営者として重要なこと
- 複数の選択肢を冷静に比較する
- コストとリスクの両面で判断する
- 「今すぐ」行動を起こす
「エンジニアを採用しなければ」という呪縛から解放されてください。
大切なのは、「エンジニアを雇うこと」ではなく、**「エンジニアリソースを確保し、事業を成長させること」**です。
その目的を達成するための最適な方法を、経営者として冷静に選択してください。
エンジニアリソースの確保にお悩みの経営者様へ
「求人を出しても応募が来ない」「採用コストばかりかかって成果が出ない」
そんなお悩みをお持ちではありませんか。
私たちは、中小企業の経営者に寄り添い、エンジニア不足の課題を根本から解決するお手伝いをしています。「採用」にこだわらない柔軟なアプローチで、御社に最適なエンジニアリソース確保の方法をご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。